いなべ自然楽校
今日は、いなべ暮らしの保健室で使用する机や椅子を見に行くため、いなべ自然楽校にお邪魔しました。きっかけはfacebookで素敵な家具を目にしたからですが、行ってみると家具はもちろん、家具以上に素敵な人物に出会うことが出来ました。いなべ自然楽校は、2018年5月に発足した団体です。長年、大安中学校で長年活躍してきたテクニカルボランティアの出口省吾さんが中心となって活動されています。
いなべの自然を守りたい
代表の出口省吾さんがこのような思いを抱くようになったのは、倉本聰「ニングル」の演劇を鑑賞して自然に対する想いが変わってからと話されました。いなべにはたくさんの木材があります。しかし、近年は海外からの安価な木材に押され、日本の木材が使用される機会が減少しています。結果、海外の熱帯雨林は開発され、異常気象が起きるようになりました。一方、日本の森林は十分に人の手が入らないようになったことで、木々が根を張りにくくなり、土砂崩れが起きやすくなるなどの弊害が起きています。このように我々の生活は、自国の自然を放置し、発展途上国の豊かな自然を恩恵を得て生活を送っています。出口さんは、多くの人がこのような現状を見て見ぬふりをする中で行動を起こされました。これまでは、大安中学校でテクニカルボランティアを発足。その活動は、いなべの木材で椅子や机などを作り、そのお金で、発展途上国の井戸の寄付をおこなっていました。現在は、いなべ自然楽校で、いなべの木材を使用し、机や椅子などを製造、販売している。このようにいなべの木材を使う機会を増やすことで、森を守るための循環を創り出そうとしています。
自然は学びの宝庫
自然は学びの宝庫だと話され、多くの生きた知識を持つ出口さんの話には引き込まれました。自然界の法則は「DNAを未来に残すこと」そのために、様々な種が創意工夫しながら、環境の変化に適応するように進化を遂げ、その歴史を知ることはとても面白いと感じました。子どもにも、このような「生きた知識」を学ぶ機会を作りたいと思います。
本当の豊かさとは何か
「樹齢500年の木の命を5分で奪うことについて、どう考えるか。」奪った命の恩恵を大切に使う文化が日本にはあります。それが「mottainai]です。消費する文化が浸透している日本において、本当の豊かさとは何か考えるきっかけが「いなべ自然楽校」にあるように感じます。自分が出来ることは大した事ではないけれど、いなべの木材を使うこの活動に参加してみたいと思います。そして、豊かさとは何かを考えていきたいと思います。
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